プラントベース

今話題!大豆ミートって健康に良いの?健康的で正しい摂取方法を解説!

大豆ミートの写真

近年、健康志向の高まりから注目されている大豆ミート。

菜食主義やプラントベースの食生活を送っている方ならご存じの方も多いと思います。

健康に良いとされている大豆ミートですが、実際にどのような健康改善に期待できるのか知らない方は多くいます。

そこで今回は、大豆ミートが私たちの健康にどう作用するのかを解説すると共に、健康を手に入れるために大豆ミートをどう摂取していけば良いかを解説していきます。

それではまず、大豆ミートの概要から見ていきましょう。

健康に良い大豆ミートとは

大豆ミートの写真

大豆ミートとは、大豆から作られたお肉のような食品のことです。

そのため、大豆ミートはベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義の方が、肉や魚の代わりに摂る食品というイメージが強いでしょう。

しかし、近年は健康食として、女性や健康志向の高い方からの人気も高まりつつあります。

大豆からつくられているため、動物性のお肉と比べて脂肪分が少なく、健康に良いと注目されているのです。

大豆ミートの種類

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最近では、大豆ミートの栄養価の高さに注目が集まり需要が増えたことで、さまざまな種類が開発されています。

湯戻しして使う「乾燥タイプ」のものや、そのまま調理に使える「レトルトタイプ」、「冷凍タイプ」などさまざまな大豆ミートが販売されています。

またその他にも、薄切り肉やブロック肉のようになっているものからミンチ状になっているものまで、大豆ミートの種類は多岐にわたります。

そのため、大豆ミートは本物の肉のように、料理によって使い分けることが可能です。

さまざまな種類の中から、目的に合わせて大豆ミートを摂ることができます。

大豆ミートの健康メリットとは?

大豆ミートの健康メリットの写真

では、大豆ミートは本当に健康に良いのでしょうか?

大豆ミートが健康に良いかを確かめるためにも、大豆ミートの特徴に触れた上で、健康への影響について見ていきましょう。

さっそくですが、大豆ミートには8つの特徴があります。

  1. 低カロリー&低脂肪
  2. 高タンパク
  3. コレステロール0
  4. 食物繊維が豊富
  5. ミネラル・ビタミンが豊富
  6. グルテンフリー
  7. 大豆イソフラボンを含む
  8. 長期保存が可能

このような大豆ミートが持つ特徴が、健康にどう影響するのか解説していきます。

①低カロリー&低脂肪

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大豆の油分を取り除いてつくられた大豆ミートは、低カロリーで低脂肪です。

実際に、動物性食品と比較すると以下のようになります。

カロリー(kcal)脂質(g)
和牛肩ロース41137.4
豚ひき肉 22117.2
鶏むね肉22913
大豆ミート811
(100gあたりで計算)

このように、大豆ミートは動物性の肉と比べてとてもヘルシーであることが分かります。

そのため、ダイエットに取り組んでいる方や健康に気をつかっている方にもおすすめです。

大豆ミートを摂ることで、余分なカロリーや脂肪を抑えることができ、必然的に健康的な食事を摂ることができます。

②高タンパク

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大豆ミートには植物性タンパク質が豊富に含まれています。

菜食主義やプラントベースな食事をとる方は、タンパク質不足に陥りやすいです。

タンパク質が不足すると筋肉量が減り、基礎代謝が落ちてしまいます。

その結果、痩せにくく太りやすい体質になってしまい、健康を維持できなくなってしまうのです。

しかし、大豆ミートを食事の中に取り入れることで、豊富なタンパク質を摂ることができ、健康改善においても大きな効果が期待できます。

③コレステロール0

コレステロール0の写真

コレステロールが高い食事を摂っていると、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞などの病気になりやすくなってしまいます。

しかし、大豆ミートは植物性食品からつくられているため、コレステロールが含まれていません。

また、研究によると大豆タンパク質が血中コレステロールを下げる効果があるとも考えられています。

そのため、生活習慣病の予防においても、大豆ミートはメリットがあります。

④食物繊維が豊富

食物繊維の写真

大豆ミートには、食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維を摂ることで、整腸効果によるお通じ改善が期待できます。

また、食物繊維は時間をかけて消化されるため、血糖値上昇の抑制にも役立ち、結果として食べ過ぎ防止にもつながります。

このように、健康改善やダイエットにおいても重要とされる食物繊維が大豆ミートには豊富に含まれています。

⑤ミネラル・ビタミンが豊富

ミネラルとビタミンの写真

大豆ミートには、タンパク質・脂質・炭水化物をはじめ、各種ビタミン・カルシウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛など、体内で必要な栄養素がバランス良く含まれています。

ビタミンには、身体の調子が悪い部分を修復したり、抵抗力をつけたりすることで、健康を保つ効果があります。

また、ミネラルは体の発育・代謝・生理作用をコントロールする働きがあるため、健康維持や生命活動において欠かすことのできない栄養素です。

このように、大豆ミートひとつでさまざまな栄養素を摂ることができるのは、私たちの健康において大きなメリットと言えます。

⑥グルテンフリー

グルテンフリーの写真

グルテンフリーとは、グルテンを含む食品を摂取しない食生活のことをいいます。

グルテンフリーを実践することで、腸が整ったり、肌荒れが改善したりと健康的な生活を送ることができます。

その点、大豆ミートはグルテンフリーの商品が多いです。

そのため、健康的な食生活を送りたい方に限らず、小麦を控えている方でも、大豆ミートは積極的に取り入れられる食材になっています。

⑦大豆イソフラボンを含む

大豆イソフラボンの写真

大豆イソフラボンは、生活習慣病やガンの予防、骨粗しょう症の予防など、さまざまな健康面においてのメリットがあります。

また、大豆イソフラボンには美しい肌をつくるなどの美容効果もあり、女性に嬉しい栄養素になります。

このように、大豆ミートに含まれる大豆イソフラボンには大きな健康効果、さらには美容効果が期待できます。

⑧長期保存が可能

長期保存可能の写真

大豆ミートは、常温で約1年間保存できます。

そのため、災害時などの非常食として常備しておくことが可能です

また、家にストックしておくことが可能なため、買い物の回数も減らせることができるのではないでしょうか。

大豆ミートの特徴に触れた上で、健康への影響についても見きましたが、いかがでしたか?

大豆ミートには、動物性のお肉では摂れないさまざまな栄養素が含まれているため、健康や美容においてメリットが高いことがよく分かったと思います。

しかし、大豆ミートを摂ることで健康リスクが高まることがあります。

そのため、大豆ミートを摂るリスクについても見ていきましょう。

大豆ミートの健康リスク

大豆ミートの健康リスクの写真

大豆ミートは健康的でさまざまなメリットがありますが、大豆ミートに頼りすぎてしまうのは良くありません。

大豆ミートを摂ることで懸念される健康リスクには以下のようなものがあります。

  • 栄養バランスが崩れる危険性
  • 添加物が多い場合がある
  • 大豆イソフラボンの過剰摂取になる可能性がある
  • 遺伝子組み換え大豆を食べる可能性も

大豆ミートからメリットだけを得て健康になるためにも、それぞれのリスクについてよく理解しておきましょう。

栄養バランスが崩れる危険性

栄養バランスが崩れる写真

大豆ミートは、動物性のお肉と比べて低カロリーのため、ヘルシーでダイエットや健康改善にも効果的と言えます。

しかし、大豆ミートだけでは必要なカロリーを摂取することが難しく、栄養バランスが崩れ、健康を害してしまう危険性もあります。

確かに、ダイエットや健康改善を目的としている方にとって、大豆ミートはおすすめです。

ですが、大豆ミートだけに頼った食事をとってしまうと、栄養バランスが崩れるなどの健康上のリスクも負うことになることを理解しておきましょう。

添加物が多い場合がある

添加物の写真

近年では、大豆ミートを利用した商品としてハンバーグや唐揚げなどが販売されるようになりましたが、その反面、添加物が多く含まれているものもあります。

添加物を多く摂ることで、脂肪が蓄積しやすくなり、太ったり脳の機能が低下したりと、健康を崩してしまいます。

大豆イソフラボンの過剰摂取になる可能性がある

大豆イソフラボンの写真

先述の通り、大豆ミートに含まれている大豆イソフラボンは、生活習慣病やガンの予防などさまざまな健康改善に役立ちます。

しかし、大豆イソフラボンの過剰摂取は、乳がんや子宮内膜症などの健康リスクを高めると示唆されています。

そこで、大豆イソフラボンの1日の摂取目安として70~75mgと数値が示されています。

大豆イソフラボンは以下の製品に含まれています。
※いずれも100gあたりの平均で表しています。

  • 豆腐:20.3mg
  • 納豆:73.5mg
  • 油揚げ:39.2mg
  • 豆乳:24.8mg

このように、大豆ミート以外からも、私たちは普段の食事の中で大豆イソフラボンを多く摂っています。

そのため、大豆イソフラボンの過剰摂取にならないためにも、大豆ミートばかりの食事は避けるべきです。

遺伝子組み換え大豆を食べる可能性もある

遺伝子組み換え大豆の写真

大豆には遺伝子が組み換えられているものがあります。

中でも、加工食品である大豆ミートには遺伝子組み換えされた大豆が使われていることが多いです。

遺伝子組み換え食品は、害虫に強いため農薬の散布が少なくて済むなど、一見私たちの健康にメリットのある食品と考えられます。

しかし、遺伝子組み換え食品はアレルギーの原因になったり、発達障害の原因になったりと、私たちの健康に悪影響を及ぼすリスクもあります。

このように、ただ単に大豆ミートを食べれば健康に良いというわけではないのです。

大豆ミートを食べることで健康への悪影響があることも理解しておきましょう。

では、健康面におけるメリットだけを最大限得るためには、大豆ミートをどのように食事に取り入れていく必要があるのでしょうか。

大豆ミートの正しい摂取方法について見ていきましょう。

大豆ミートで健康を手に入れるために

健康の写真

大豆ミートで健康を手に入れるためには、大豆ミートを正しく摂る必要があります。

そこで、大豆ミートで健康を手に入れるために、どのような食生活を送っていく秘帖があるのか見ていきましょう。

大豆ミートだけに頼らない

大豆ミートの写真

大豆ミートを食べるリスクとして、栄養バランスが崩れることが懸念されます。

確かに、大豆ミートはさまざまな栄養素を豊富に含んでいるため、栄養素を簡単に摂ることができます。

しかし、大豆ミートだけでは必須栄養素を摂りきれないことも事実です。

また、大豆ミートは肉や魚に比べてカロリーが低いため、満足のいく食事を送ることが難しくなります。

そこで、大豆ミートだけで健康を手に入れようとするのではなく、ときには動物性食品を摂ったり、他の食材を摂ったりすると良いです。

ときどき肉や魚を食べるようにすることで、大豆ミートの食事の物足りなさや、肉や魚を食べられないストレスを解消できます。

大豆ミート商品に記載されている成分表をよく見る

大豆ミートの成分の写真

大豆ミート商品を購入する際は、商品に記載されている成分表を参照したり、無添加専門の店舗などで購入したりすることがおすすめです。

先述の通り、大豆ミート商品の中には、添加物が多く含まれているものがあります。

そのため、添加物の多い大豆ミートはなるべき避けるべきです。

健康に良いとされている大豆ミートでも、しっかりと成分表を見て、自分の目的に合った商品を選ぶようにしましょう。

遺伝子組み換えではない大豆ミートを選ぶ

遺伝子組み換えではない大豆ミートの写真

遺伝子組み換えではない大豆ミートを選ぶことで、より安全で健康的な食生活を送れます。

そこで選んで欲しいのが、「乾燥大豆ミート」です。

乾燥大豆ミートは、遺伝子組み換えではない商品が多いです。

また、乾燥大豆ミートのほとんどは国内産であり、たとえ大豆が外国産であっても「遺伝子組み換えではない」と表記されているものが多いです。

そのため、より健康に気を使いたい方は、乾燥タイプの大豆ミートを選ぶと良いでしょう。

しかし、大豆ミートでつくられたハムやソーセージなどの加工品には注意してください。

なぜなら、大豆ミートの加工品はそもそも遺伝子組み換かどうか明記されていないことがあるからです。

そのため、遺伝子組み換えかどうかを気にする方は、原料表記を確認すると良いでしょう。

このように、大豆ミートの摂り方に気をつけるだけで、大豆ミートのリスクを低減させると共に、健康を手に入れることができます。

まとめ

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今回は、大豆ミートが私たちの健康にどう影響するのかを見てきました。

大豆ミートには健康における多くのメリットがある反面、健康に悪影響を及ぼすリスクもあることが分かったと思います。

そこで、大豆ミートをいかに正しく摂取するかが大事になってきます。

より健康的な食生活を送るためにも、大豆ミートだけに頼るのではなく、バランスを考えて食事をとったり、大豆ミートの中でも健康に良い原料でつくられてものを選んだりと、大豆ミートを正しく摂取していきましょう。